口呼吸がもたらす
身体への悪い影響
口呼吸の最大の問題点
口で呼吸してると浅い呼吸になります。そして浅くて速い呼吸になります。
この速い呼吸は、自律神経と言って、交感神経という身体を頑張らせる神経と、副交感神経という休ませる神経があるのですが、頑張らせる方の交感神経を刺激します。 寝てる時に口呼吸をすると交感神経を刺激し、寝てる間にしっかりと脳を休ませないということが起こります。
今、小学生の半数が口呼吸で、それと同じように半数の子が落ち着きがないと言われています。
このように身体をしっかり休めないと、子どもの持久力や集中力を落としてしまいます。
なので、子供さんの勉強にも運動にも体の健康にも悪いのです!
- 口で呼吸をしやすくしようとする為、首が前に出て、体が前に曲がり、猫背になってしまう。
- 鼻呼吸(はなこきゅう)は、吸い込んだ空気を温めて加湿し、さらに鼻の奥にあるフィルターを通して、菌やアレルギー物質を除去します。
口呼吸の場合は、冷たく乾燥した空気が、菌やアレルギー物質と一緒に身体の中に入ってくるので、風邪、インフルエンザ、アレルギーなどになりやすくなる。
また、直接気道に空気を吸い込む為に、痰(たん)も増え、気道を汚してしまいます。
口呼吸が鼻呼吸に変わると、喘息やアレルギーが治ることがあるのはそのせいです。 - 口で息をすると、口の中が乾き、唾液が出にくくなるために、口臭の原因にもなる。
- 口呼吸では交感神経が優位になる。交換神経が優位になると、睡眠の質が落ちたり、集中力や体力の持続に影響が出る
- 外気が乾いたまま肺に入るので、肺に負担がかかる
- 将来、いびきや睡眠時無呼吸をおこしやすくなる
- 口呼吸を治すということは、歯並びやお顔の成長だけでなく、身体全体の正しい成長を促し、お子様の集中力の向上とアレルギー体質の改善にもなる
- 口呼吸をすることにより、舌の位置がおかしくなる(舌が低い位置になる)。
そうすると、舌が上アゴをしっかり押さえなくなり、上アゴの成長がにぶります。その結果、上アゴは成長せずに小さくなり、前歯が並ぶスペースがなくなる為に、前に飛び出して出っ歯になる。
そこに持ってきてさらに、唇の力が弱ければ、前歯はもっと前に出てしまう。
同時に八重歯にもなりやすくなる。 - 舌の位置が低い位置になるので滑舌も悪くなる。
- また、ガミースマイル(歯ぐきが長い口元)の原因にもなる。
なぜなら、舌が上アゴを支えてないので、上アゴが下に落ちてくるからです。 - 口呼吸をすると、口の中が乾燥するが、そのことによって、唾液の働きが落ち、口の中が不衛生になり、虫歯や口臭の原因にもなる。
- 唇がしっかり使われない為、口唇の形が悪くなり、そのことによって、顔全体の表情筋が使われにくくなり、表情の少ない顔になる
- 唇が乾燥しやすくなり、クチャラーになる。
- 逆に、口呼吸が鼻呼吸に変わると、舌の位置が良くなり、舌がしっかりと上アゴを押すために、顎はしっかりと前や横に成長し、歯がキレイに並んで、ほっぺもふくらみ、鼻も高くなって、目も大きくなり、きれいなお顔に成長します。
- 口呼吸により、アゴが正しい成長をせずに、骨格的な出っ歯になった場合は、お顔の横顔がキレイでなくなってしまいます。
- また、舌が上アゴを支えてないため、上アゴが前方に成長せず、お顔も奥行きがなくて、長くて、のっぺりした顔立ちになってしまい、下顔面がキレイでないお顔になってしまう。
- 口呼吸をすると唇の力が落ちてしまう為、口輪筋というお口の筋肉が発達しにくくなる。
そうなると、お顔全体の表情筋の働きも悪くなり、表情が少ないお顔になってしまう。
わかりやすい姉妹の例
▲ 左:妹(鼻呼吸)、右:姉(口呼吸)
この画像は有名な画像で、Dr.John Mewという歯科医師によります。
サマンサとケリーという2人の姉妹の画像です。右が姉(サマンサ)で、左が妹(ケリー)です。
右の姉は口呼吸のため、出っ歯になり口元の骨格も前にでてしまってます。
左の妹は鼻呼吸だった為、アゴの成長が正しくすすみ、キレイなお顔立ちになっています。
このように、顔の成長は遺伝によるものより、クセとか生活習慣によるものの方が大きいことがわかります。
お顔の成長が正しく進むということは、わかりやすく言えば、美人・男前になるという事でもあります。
では、どうやって
口呼吸を治せばいいのか?
その前に重要なので必ず読んでください
当院は、矯正歯科医院ですが、なぜ口呼吸の治療をしているかというと、口呼吸が歯並びを悪くする非常に大きな原因ということだけでなく、子どもさんの成長や健康に非常に悪影響を及ぼすことが分かっているからです。
なので、当院では口呼吸を必ず治し、それと同時に歯並びを悪くする他の原因やクセも治しています。
具体的には、舌の位置を良くし、正しい嚥下(飲み込み方)を覚えてもらい、お口周りの筋肉も鍛え、さらに全身の姿勢の改善を行うトレーニング(アクティビティと言います)を行うことによって、口呼吸を治します。
それと並行して、取り外しの装置も使って、口呼吸と歯並びを治し、子供さんの全身の健康をお守りします。
原因から治すことが大事です。
口呼吸の最大の原因は、
- お口周りの筋肉の発達が悪く口が閉じれない
(柔らかい食べ物が多く、筋肉が発達していないため) - 舌のクセがあり、口が閉じにくくなる
です。
他には、アレルギー性鼻炎、アデノイドなどです。
アレルギー性鼻炎、アデノイドは病気なので耳鼻科で治しますが、
@、Aの原因は矯正歯科医院で治します。
の2つのアプローチで治します
- お口に入れる装置
舌を良い位置に誘導し、お口周りの筋肉を鍛えると口が閉まりやすくなり、ぽかん口もなくなる。また、装置を入れることによって、物理的に口で呼吸できず、鼻呼吸に誘導する。 - アクティビティ(トレーニング)
呼吸、舌の位置、飲み込み、お口周りの筋肉を正しく育成する
の大きな2つの治療法で行っていきます。
こんな装置をお口の中にいれます
プレオルソと言います。
舌(ベロ)の位置が悪いことによって口呼吸になりますが、プレオルソは舌(ベロ)を収納するためのスペースがあり、舌は必ずそこに収納され良い位置に落ち着いていきます
家に帰ってから1時間と、寝る時だけつけます。
装着時間が短いのでお子様に無理がないです!
痛みがほとんどないので子供さんがいやがりません。(やわらかいポリウレタンでできてる)
家に帰ってから1時間と、寝る時だけ付けるので、学校で付けなくていいので、友達の目も気にならないし、授業や勉強にも全く差し支えない。
食事の時に装置をはずせるので、虫歯の心配がありません。
(5つのプログラムがあります)
- 呼吸のプログラム…(口呼吸を鼻呼吸にする)
- 舌のプログラム…(舌の位置を良くし、舌の力も高め、舌のクセも治す)
- 嚥下のプログラム…(正しい飲み込み方(嚥下)を覚える)
- 口周りの筋肉のプログラム…(お口周りの筋肉を鍛える)
- 姿勢のプログラム…(姿勢を改善する)
この5つのうち、呼吸のプログラムをご説明します。
1. 呼吸のプログラム
(口呼吸を鼻呼吸にする)
「アクティビティ」というトレーニングで口呼吸を治していきます。
これは、専用のテキストや動画を使ったりして指導者が行っていきます。
子供さんは楽しみながらトレーニングでき、身体全体も正しい成長に導くことができます。
1:口呼吸と鼻呼吸を比べてもらう
1.まず口で息をしてみる
- 空気が口を通って肺に入ります。その時、口の中を空気が通るのを理解してもらう。少しヒヤッとするのでわかる。
- たくさん空気を吸うとどこがふくらむかも理解してもらう。
- 口を開けたまま息をとめたり、長く息を吐いてもらって、だんだんお口が乾いてくるのも理解してもらう。
2.次に鼻で息をしてもらう
- 鼻を通って空気が肺に入ります。鼻の中がちょっと冷たくなる感じを理解してもらう。
- たくさん空気を吸うとどこがふくらむも理解してもらう。
- 長く息を吐いてもらう。
3.口と鼻で息をする違いに気付いてもらい、そこで口呼吸と鼻呼吸の詳しい説明を子供さんにする。
2:正しい姿勢で鼻呼吸をさせる
- 子供さんに正しい姿勢を覚えてもらう。(正しい姿勢とは、前を向いて胸を広げ、肩を後ろに引き背筋を伸ばした状態です)
- 鏡で自分の姿勢をチェックする習慣をつけさせます。
- 姿勢の違いによって空気の入り方が違うのを実感してもらいます。
- また、呼吸に集中してリラクゼーションさせることも覚えてもらいます。
3:横隔膜を意識した鼻呼吸の練習をさせる
- 仰向けに寝て、お腹の上の手を置いたり、物を置く。
- 鼻で息をして、その時のお腹の動きを手や物が上下することで意 識してもらう。
- 4秒で吸って、6秒で吐きながら、吸った時にお腹がふくらみ、吐く時にお腹がへこむようにする。
- 次に、椅子に座って正しい姿勢を教える。
- 鼻で息をして、吸った時にお腹がふくらむのを意識してもらう。
- 吐く時は、お腹をへこませて吐ききる練習をする
POINT
- 呼吸に集中します。
- 横隔膜呼吸では副交感神経が優位になり、リラックスして集中力が高まります。
4:横隔膜の動きを良くしたり、背骨が曲がってるのを治す
- 肩入れストレッチ
(日経ビジネス電子版より引用)
肩や背中の筋肉をほぐし、横隔膜の動きが良くなる。
- 四つん這いで猫のポーズ
▲背中周辺の筋肉をほぐし、背骨の曲がりを防ぐ
▲胸を伸ばします。大胸筋・小胸筋を伸ばし、背骨を伸ばします。
5:タオルを使って、口呼吸になってしまう姿勢を治し、鼻呼吸が楽にできる姿勢にする
これらのエクササイズを指導者が丁寧に子どもさんに教えます。
6:鼻呼吸が意識できるようになったら、バランスボールなど他の動作をしながら鼻呼吸ができる練習をする。
- バランスボールで軽い有酸素運動をします。
その後、バランスボールで息を整えて、姿勢を治しながら鼻呼吸をする
7:鼻呼吸をさらに浸透させ、維持する練習
- 横隔膜を意識し、軽く呼吸をする。
しっかりと息を吐いたら、息を止め鼻を摘まんでそのまま歩き出す。 - 息がしたくなったら、口が閉じてるのを確認して指を外し、横隔膜を意識してゆっくり息をする。
- 息が落ち着いたら、これらを5回繰り返す。
POINT
- 目標は息を止めて80歩歩く
- 背筋を伸ばし方を後ろに引き、頭を上げて正しい姿勢で行う
8:作業をしながら鼻呼吸を意識してする
- テレビを見てる時や、勉強してる時、何かに集中してる時も口を閉じて、鼻で息ができてますか?
- いつも、鼻で呼吸しているかを自分で意識して確認する
POINT
- おうちの人も見てあげましょう
- 例えば、折り紙で鶴を折ったり、100マス計算をしてる時に、ずっとお口を閉じてできてるか見てあげましょう。
9:横隔膜で深呼吸をするイメージをつける
- バランスボールにすわり、好きな歌1曲分リズムに乗って弾む
- 軽く息が弾んだ状態でゆっくり息を整える。
- 鼻からゆっくり吸い、口をすぼめてなるべく長く息を吐く。
- 呼吸に集中しながら息が整うまで繰り返す。
POINT
- 横隔膜が下がり、肺のすみずみまで空気が入っていくのをイメージする。
- 背中は伸びてますか?
- 肩は力を抜いて後ろに引いて、首を立ててアゴを引きます。
- 息を吸うとき、お腹がふくらみ、吐くとへこんでますか?
- リラクゼーションとして日常生活にも取り入れて下さい。
アクティビティは非常にわかりやすいテキストにそって行いますので、お子様も楽しく取り組めます。
プログラムの作成は矯正認定医が行います。
当院では現金払いのほか色々なお支払方法があります。分割払いも可能です。
1〜20回までの均等分割は金利・手数料がかかりません。
当院の特徴です。
各種クレジットカードもご利用いただけます
口呼吸の治療は、歯並びの矯正治療の一環で行いますので、
費用は子供さんの矯正の費用(1期治療)になります。
(※子ども矯正2期は選ぶ装置によって異なります。)
初診カウンセリングは 無料です。
初診料、レントゲン代(必要時のみ撮影)もいただいておりません。
口呼吸も治す子供さんの矯正(1期治療)の費用は 460,000円(税抜)です。
2期治療の費用は大人の矯正から一律¥400,000減額になります。(2期治療の管理料は大人の矯正に準じます)
※ 歯列矯正は保険が適用されない自由診療です。