
プレートでの矯正とは?
従来から行われてきた対症療法ではなく、原因療法を行います。
対症療法では歯を抜いて歯並びを整える事が多いのですが、プレートでの矯正は5〜8歳くらいの低年齢から行うことにより、 歯並びが悪くなる原因をまず解決します。
歯並びが悪くなるのは殆どがアゴが小さいせいで、すべての歯がきちんと生えるスペースがないために混み合ってガタガタに生えてきたり(乱ぐい歯)、 八重歯になったりします。
歯がきちんと生えるようにお子さんのアゴを大きくする治療により、抜歯をする確率は大きく下がりました。
このように、プレートでは歯を抜かずに顎を拡げて歯を並べます。
従来の矯正治療のデメリット
- アゴを大きくすることができないために、ほとんどの場合抜歯が必要になる。
- 通常、永久歯が生えそろって(12才位)から治療を始めるが、その時は歯並びだけでなく骨・歯ぐき・筋肉などの周りの組織ができあがっているため、それを動かすのは生物学的に無理がある。
- 無理に歯を動かすために後戻りの可能性が高くなる。
- 年齢が大きくなってから始めた場合は、治療中に顎関節症になる可能性もある。
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それに対してプレートでの矯正はデメリットはありません。
【治療内容】上あごと下あごが小さくて歯が重なっている原因である骨格が小さいということを治すため、上下にプレートという取り外し式の矯正器具を入れて、骨格を大きくしました。骨格を大きくしたことで歯並びも治りました。
【費用】子どもの矯正1期治療(全顎)46万円(税抜)
【リスク】骨格を広げる矯正器具を入れるので、慣れるのに1週間位かかります。その間個人差はありますが少し痛いです。
プレートでの矯正の具体的な治療方法
- 「プレート」と呼ばれる取り外し出来る装置を1日12時間程度(夕食後から朝起きるまでの間)お子さんのお口の中に入れていただくだけです。
▲プレート - プレートはプラスチックと針金で出来ており、そこにスクリューやスプリングを組み込んでいます。一定期間ごとにスクリューを回してプレートを拡大することによってアゴや歯列に負荷がかかり、ゆっくりとアゴが大きくなって歯列が整っていきます。
- 来院していただく間隔は1〜2ヶ月に1度です。お子さんのお口の状態によって来院間隔は変わります。(お子さんだけで来て頂いても大丈夫です。)
- 開始年齢は、5〜7才くらいが最適です。 10才を過ぎるとアゴの拡大が難しくなるため、大人と同じ矯正治療の適用になる場合が多いです。
- 治療期間はおおむね2〜3年で、乳歯から永久歯に正しい位置に生え変わるようにしていく治療方法がプレートでの矯正です。 永久歯が生えそろうまで(12才前後)フォローします。拡大が終わっても永久歯が生えそろうまでは責任を持ちます。 また、必要があれば永久歯が生えそろってから短期間ワイヤーを入れると歯並びはより綺麗になります
◎アゴは横と後ろに大きくなりますので、出っ歯になることはありません。
◎お子さんが口の中にプレートを入れるのを嫌がるのではないかと思われるかもしれませんが、お子さんは順応性が高く、プレートにもすぐ慣れます。