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固定式装置を使った矯正
Q&A
装置を入れた直後は違和感や痛みが実際にありますが、ほとんどの子供さんが数日で慣れます。
装置は見た目がこわそうだし、ごっついし、子供さんがかわいそうな気がすると思われるお母さんは多いと思いますが、この治療法は日本やアメリカでたくさん行われてる治療法です。
もし痛かったらこの治療法は消えていますので、どうぞご安心ください。最初、どうしてもご心配な方には痛みどめの薬もお出ししますので、お気軽におっしゃって下さいね。
子供さんは大人と違って順応性がものすごく高いので、結論を先に言うと、普通は装置を入れて数日で慣れてしまい、いやがることはありません。
最初に入れる時も、親御さんが思うほど子供さんはいやがっていませんし、もしいやがる子供さんだったとしても、結果的に数日で慣れてしまいます。
食事も歯みがきも今まで通り問題なくできますのでご安心ください。当矯正医院のドクター、スタッフの子供さんも何人もこの治療をしましたが、みんな直ぐ慣れました。
鹿児島大学准教授の黒江和斗先生が30年前に開発されてから、日本全国やアメリカの矯正医がおこなっており、歴史のある治療法なので十分安心して頂けます。
ただ、知識の少ない矯正医はワイヤーを使った矯正法に固執してる場合もあり、この治療法をすることができません。
全国では数百件の医院で行われています。この治療法は専門性が高いため、全ての矯正医ができるわけではありませんので、もし転勤された場合は適切な医院をご紹介します。
取り外し式の装置を使うメリットは最初から楽にできますし、外したい時に外せたり、装置(プレート)の見た目も可愛いので子供さんも喜んだりということはありますが、デメリットもあります。
それは、子供さんが装置を入れてくれなければ治療が進まない、取り外しであるがゆえに装置を長時間いれることがやや困難、骨格の拡大量が固定式より少ない、年齢が上がると効果が結構減る、治療期間が長くかかることなどがあります。
固定式の装置を使うメリットは、24時間入れっぱなしなので、取り外しが出来ないため、絶対に骨格が十分に拡大される、歯の重なり具合がかなりひどいお子さんでも治る可能性が高い、年齢が上がってもできる、後戻りが基本的にない、身体全体が健康になる、などのメリットがあります。
デメリットは、最初は取り外し式よりも違和感がある、歯磨きをより丁寧にしないといけないことなどがあります。
トータル的にはメリットの方が大きいですが、実際にどの治療法を行うかは、子供さんの年齢や、歯並びの状態、全身の健康状態などから総合的に判断することになります。
急速拡大装置 | プレート | |
---|---|---|
取り外し式か? | × 完全固定式なので自分では外せない。 |
○ 取り外し式なので自分で外せる。 |
子供目線 | △〜○ ぱっと見は装置が大げさで大変そうに見えるが実際には直ぐ慣れる。 |
◎ 装置が可愛いので、子供さんが最初からとっつきやすい。 |
治療の確実性 | ◎ 完全固定式なので確実に骨格が拡大でき安心。 |
○ 子供さんが装置を入れ忘れると効果が出にくくなる。 |
期間 (治療の進行スピード) |
◎ 固定式なので拡大のスピードが早い。1期治療でかなり良くなるので2期治療の期間も短い。 |
△〜○ 取り外し式なので、固定式より期間がかかる。子供さんの装着時間が短いと長引くこともある。2期治療もそれに左右されるので、やや長くなる。 |
骨格の拡大量 (症例の難易度) |
◎ 上あごの骨の縫合部から拡げるので拡大量が多い。骨格がかなり小さい子供さんでも適用しやすい。重症の症例はプレートでは難しい |
○ 縫合部は開かずに、主に歯に力を加えて骨格を拡げるため拡大量には限界があり、骨格がかなり小さい子供さんはしんどい時がある。軽度から中度の症例に適用。 |
治療の限界年齢 | ◎ 上あごの拡大は12才以下が望ましい。上あごを前方に成長される場合は11才までが望ましい。 |
○ 上あごの拡大は9才以下が望ましい。上あごを前方に成長される場合は11才までが望ましい。 |
歯みがきのしやすさ | ○ 最初はしにくいが直ぐ慣れる。 |
◎ 装置が取り外し式なので全く問題ない。 |
全身の健康 | ◎ 鼻腔が広がり、鼻呼吸が確保でき気道も広がるので全身の健康に非常に良い。歯並びが良くなることでも健康に貢献する。 |
○ 歯並びが良くなることによって全身の健康に貢献する。 |
顔の美しさ | ◎ 上下のあごの骨格の前後関係が特に良くなるので顔全体のフォルムが特に美しくなる。 |
○ 上下のあごの骨格の前後関係も良くなるので顔全体のフォルムが美しくなるが、急速拡大装置よりは劣る。 |
治療の信頼性、実績、 安全性、医師の技術 |
○〜◎ 30年くらい前から行われていて確実に改善する治療法。主に日本、アメリカで行われてる。特にリスクはない。ただ全ての矯正歯科医ができるわけではない。 |
◎ 80年くらい前から世界で行われてる治療法。子供さんの協力度には左右される。特にリスクはない。世界中の矯正歯科医が行っている。 |
痛み | ○〜◎ 装置装着後、数日で痛み違和感は取れる。その後、拡大の度に30分くらい少し痛みを感じる時がある。 |
◎ 基本的に痛みはない。拡大の度にきつく感じるが直ぐに慣れてしまう。 |
後戻り | ◎ 骨の縫合部から拡大するため、後戻りのリスクは非常に少ない。 |
○ 骨の縫合部は拡大できないため、治療終了後、保定装置を入れないと後戻りすることもある。 |
大きな利点 | ◎ 治療の確実性が高い。全身が健康になる。顔立ちもかなり美しくなる。当然歯並びもきれいになる。 |
○ 治療が簡単でとっつきやすい。歯並び、顔立ちもきれいになる。 |
大きな欠点 | ◎ 特にない。 |
○ 特にないが、シビアな症例は難しい。 |
総合評価 | ◎ |
○ (症例によっては◎) |
装置を付けていても歯ブラシは十分できますし、医院で毎回歯のクリーニングや、むし歯チェックも行いますので装置を入れたからといって虫歯になることはありません。(クリーニングは保険治療で行います)
基本的には1か月に1回くらいです。骨格の拡大が終わったあとは、数か月間放置してから、装置を外します。その数か月間は来院の必要がない場合もあります。
最も骨格(上あご)が成長するのが6〜8才です。この時期から始めるのがベストです。もちろん8才過ぎても大丈夫です。
一般的なことを言うと、骨格の拡大は早くて数カ月、遅くて1年くらいになります。
そして骨格の拡大が終わった段階である程度綺麗な歯並びになりますが、永久歯が生えそろってから、2期治療として歯にワイヤーを付けて最終的にすごく綺麗にすることも多いです。
永久歯が生えそろうまでの期間は中休みになることが多いです。ワイヤーを付ける期間は個人差がありますが1年前後です。
装置を付けた直後は、単純に気持ち悪かったり、しゃべりにくかったり、飲み込みにくかったり、発音がしにくい、吹奏楽がしにくい、唾液がでやすい、などありますが、ほとんどの子供さんがわずか数日で慣れます。
1週間もあれば普通は慣れてしまい、装置を付けてることを忘れてしまうくらいになります。唾液が良く出るのもそれは、お口の機能が正常に働き始めてるサインなのです。