インビザラインは取り外し可能な透明なマウスピースが特徴の矯正装置です。オーダーメイドのアライナーを使用し、定期的に新しいものに交換しながら歯を少しずつ動かしていきます。
この透明な装置は、つけていても目立たないため、矯正治療中でも自然な外見を保てます。
特に矯正治療中の見た目を気にする方や、接客業で目立つワイヤーを避けたい方に適しています。
インビザラインは1999年にアメリカで開発され、今では世界中で広く使われています。2022年には、そのデザインと機能性が認められ、歯科矯正器具としては初のグッドデザイン賞を受賞しました。
このように、インビザラインは見た目の自然さと使い勝手の良さで、多くの患者に選ばれる矯正治療法となっています。
裏側矯正は、歯の裏側にワイヤーやブラケットを取り付けて行うワイヤー矯正の一種です。
この矯正方法は、装置が歯の外側から見えないため、見た目の審美性が高いのが特徴です。
一般に舌側矯正やリンガル矯正、リンガルブラケットとも呼ばれ、舌側に装置を付けることからこの名前がついています。
近年、この矯正技術は進歩しており、治療期間は従来の表側矯正とほぼ変わらなくなっています。
さらに、装置自体も小さく、装着時の違和感や発音のしやすさも改良されています。装置は薄くて滑らかに仕上げられており、舌への刺激や痛みを軽減しています。
従来の矯正治療では歯の表側にワイヤーやブラケットを付ける方法が一般的でしたが、裏側矯正は目立たないという大きな利点があります。
口を大きく開けない限り装置は見えず、見た目を気にする学生やビジネスの場で活躍する方々にとって理想的な治療法と言えます。
ワイヤー矯正は、歯の表面に取り付けるブラケットとワイヤーを使用する矯正方法です。
歯にブラケットを装着し、ワイヤーで連結して歯並びを整えます。
以前は目立つ金属製のブラケットが主流でしたが、現在は目立ちにくい白いセラミック製のブラケットがよく使われます。当院でも、この白いセラミックブラケットを使用しています。
また、ワイヤーに関しても以前は銀色が一般的でしたが、最近は白いワイヤーを用いることが増えています。
私たちの医院では基本的にホワイトワイヤーを使用し、金属のワイヤーも使用可能です。
見た目を気にする方には、目立ちにくいホワイトワイヤー矯正を推奨しています。ホワイトワイヤーを使用すると、歯に装置が付いていても目立ちにくく、少し離れると矯正していることがほとんど分かりません。
これにより、日常生活における審美的な心配を大幅に軽減できます。
セラミック治療は、歯の形状、歯並び、色を改善するためにセラミックを歯にかぶせる治療法です。歯を削り、セラミック製の差し歯をかぶせます。
数回の通院で歯を美しく整えることができるため、短期間で歯並びの問題を解決したい方に適しています。通常の歯列矯正には数か月から2年程度の時間が必要ですが、セラミック治療なら前歯の歯並びを数週間で整えることが可能です。
セラミックは人工的な素材ですが、見た目は自然な歯と区別がつかないほど美しく、審美性が高いです。黄ばみや変色の心配もありません。
多くの方の自然な歯の色はややアイボリー色ですが、患者の希望に応じて、より白いセラミックを提供することも可能です。
大きな矯正器具をつける必要がないため、日常生活での不便さが少なく、見た目にも気を使う必要がありません。
治療中は自然に見える仮歯を装着するので、完了までの期間、外見について心配することはありません。
輪郭整形手術は、歯並びの矯正治療だけでは解決できない顔の骨格問題に対応する専門的な治療法です。
たとえば受け口やしゃくれたアゴ、口元が盛り上がっている口ゴボなどは、矯正治療では改善が難しいため、輪郭整形で直接顔の骨にアプローチし、外科的に骨を切除して治療します。
この手術により、顔の形を劇的に美しく変えることが可能です。
通常の矯正治療では5年以上かかる場合もあるのに対し、この手術はわずか1〜3時間で完了し、日帰り手術が可能なため、入院の必要がありません。
当院での手術は、美容外科医ではなく、口腔外科医が執刀します。お口の中の噛み合わせ、歯の神経、アゴの骨の構造に精通しており、大学病院や総合病院で顎顔面の外科手術の経験を積んでいます。
そのため、顎の機能と見た目の両面を考慮した高度な外科手術を提供できます。この専門性が当院の輪郭整形手術の大きな特長です。
小児矯正は、主に6歳から12歳の子供の矯正治療で、受け口の治療は3歳から開始できます。当院では、子供の成長段階に応じた矯正を行っています。
早期に矯正を開始すると、歯並びの根本的な原因を治療することが可能で、大きなメリットがあります。
子供の矯正治療では、成長過程を利用して歯並びを整えることができます。
これにより、歯並びだけでなく、顔の形も美しく整えることが可能になります。さらに、全身の健康にも良い影響を与えます。
そのため、子供には少なくとも6〜8歳までに矯正治療の診断を受けることをお勧めします。
子供のうちに矯正治療を行うと、骨格の成長をコントロールし、骨格や全身の健康にも良い影響を与えます。
また、成長が終わった後の矯正では抜歯が必要になる場合が多いですが、子供のうちに矯正を行うと、抜歯せずに治療できる、2期治療の治療期間を短縮できるなどのメリットがあります。
口呼吸には大きな問題点があります。口呼吸をすると、呼吸が浅く速くなり、これが身体を活発にさせる交感神経を刺激し、休息を促す副交感神経のバランスを崩します。
特に睡眠中の口呼吸は、脳の休息を妨げることにつながります。
現在、小学生の約半数が口呼吸をしており、その結果、落ち着きのなさや持久力、集中力の低下が見られることがあります。
口呼吸が歯並びに悪影響を及ぼすだけでなく、子供の成長や健康にも影響するため、口呼吸の改善と同時に、歯並びを悪化させる他の原因や癖も治療します。
具体的には、正しい舌の位置の習得、適切な嚥下方法の指導、口周りの筋肉の強化、そして全身の姿勢改善に取り組むトレーニングを行います。
これらのアプローチによって、口呼吸を改善し、取り外し可能な矯正装置を使用して歯並びを整えます。
これにより、子供の全身の健康を守ることができます。
PRO矯正は、子供の姿勢(Posture)、呼吸(Respiration)、そして矯正装置(Oral appliance)を組み合わせた治療方法です。
この治療の目的は、子供の歯並びを綺麗にし、全身の健康を促進することです。無理に歯を動かすのではなく、自然な位置へ歯を誘導していきます。
PRO矯正では、悪い生活習慣やクセが原因で発生する顎や歯の問題を解決します。
このため、トレーニング(アクティビティ)と矯正装置の二つのアプローチを採用しています。
トレーニングでは呼吸、舌の位置、飲み込み、顔の筋肉を正しく発達させ、矯正装置は悪いクセを治し、骨格を広げるのに役立ちます。
歯並びの問題は遺伝よりも後天的なクセの影響が大きいため、PRO矯正はまずこれらのクセを治療します。子供のうちにクセを治すことで、美しい歯並びを長期間保つことができます。
インビザラインファーストは、アライン・テクノロジー社が開発した6歳から使用できる小児用のマウスピース型矯正装置です。
このシステムの大きな特徴は、顎の大きさを拡げる治療と歯並びを整える治療が同時に行える点です。
当院では6歳から10歳のお子さんに使用しています。
この装置は透明で目立ちにくく、特にワイヤー矯正に抵抗を感じるお子さんに適しています。
インビザラインファーストは、歯列の拡大と配置を同時に行うことができ、9ヶ月程度で歯並びが整います。一般的な子供の矯正治療期間が2年から4年かかるのに対し、短期間で治療できるのが特徴です。
食事時には取り外せるため、食事の制限がなく、好きな食べ物を楽しむことができます。
また、取り外しが簡単なので、普段通りの歯みがきが可能で、口内を清潔に保つことができます。
薄いプラスチック製で金属を使用していないため、スポーツや遊びの際にも安心して使用できます。
プレオルソは、骨格や口周りの筋肉バランスの改善に焦点を当てた矯正治療です。
この治療では、昼間1時間と夜間にマウスピースを装着するだけで、痛みがほとんどなく、子供が抵抗を感じにくい方法です。
このマウスピースは柔らかいポリウレタンでできており、装着は学校にいる間を除く家での時間と就寝時だけで、学校に持っていく必要はありません。
プレオルソ治療には、成長期の子供の口の機能を正しく育成するための簡単なトレーニングも含まれています。
例えば「あいうべ体操」などの運動を行うことで、口呼吸が鼻呼吸に変わり、口周りの筋肉が強化され、正しい舌の位置が確立されます。これにより、顎の骨格が健康的に成長し、歯並びが整います。
また、口呼吸に影響を与える食生活やアレルギーも考慮され、トータルで子供の口の健康をサポートします。