理想の歯並びとは
上の前歯と下の前歯の真ん中が一直線上になっており、また、同じ番号の上下の歯並びを比べた時、上の歯の方が奥になっています。
また、上の前歯は下の前歯より2〜3ミリ出ていて、上の前歯下の前歯を2〜3ミリ覆っているのが理想です。上の歯が下の歯に半分以上隠れてしまっていると噛み合わせが深すぎる状態です。
自分の歯並びを鏡の前でお顔の正面・横・お口の全体をチェックして診断してみましょう。
歯並びを正面からチェック
奥歯を噛み合わせて「イ」の形にしたときのチェックポイント
- 顔の中心(正中線)と上下の前歯の中心がまっすぐなラインで結べていますか?
- 上の前歯は下の前歯からどのくらい出ていますか?
- 下の前歯が上の前歯にどのくらい隠れていますか?
- 歯の並びがでこぼこしたり、歯と歯の間に隙間はありますか?
歯並びを横からチェック
姿勢良く立って横顔を見たときのチェックポイント
鼻先とあごを結んだラインを「Eライン」と言います
- Eラインから唇が出ていたり、かなり内側にありませんか?
- 上下の前歯の隙間は5mm以下ですか?
- 噛み合わせが逆になっていませんか?(下あごの歯が上あごより後ろにありますか?)
理想的な歯並び
唇がEライン上、もしくはやや内側にくるのが理想です。但し、一般的に日本人は鼻がそう高くないため、理想型の人はそう多くありませんが、噛み合わせの悪さが原因でクリアできないこともあります。
歯並び全体をチェック
大きく口を開けたときのお口の中全体のチェックポイント
- 永久歯28本が揃っていますか?(親知らずを除く)
- 親知らずはありますか?
- 歯と歯の間にすき間がありませんか?
- きれいな歯列弓を描かず、デコボコしていませんか?
理想的な歯並び
成人の正常な歯列は口の真ん中から1番〜7番まで左右に7本ずつあり、上あごに14本、下あごに14本で合計28本の歯があります(親知らず(8番)は含みません)。
歯が揃っていて、きれいな歯列のアーチ(歯列弓)を描いているのが理想の歯並びです。
悪い歯並びが起こる原因
遺伝
歯の大きさや本数は遺伝します。受け口なども遺伝によってお子さんへ受け継がれることがあります。しかし、歯並びが悪くなる原因は遺伝ばかりではなく、生活習慣とも大きく関わっています。
食事
食事の欧米化が進んだことなどにより柔らかい食べ物を食べる事が多くなっています。良く噛まずに食べられるものばかりを食べているとあごが十分に発達できません。
あごが発達しないと歯がきれいに並ぶことが出来なくなってしまいます。
くせ
舌で歯を押し出したり、唇や舌をかむなどの癖が歯並びを悪くする原因になります。
指しゃぶりも3歳ぐらいまでは問題ありませんが、いつまでも長く続けていると出っ歯になったり、上下の前歯が噛み合わない開咬という状態になることがあります。
乳歯の虫歯
乳歯には永久歯が正しく生えるように導くという役目があります。
もしも<永久歯と違って乳歯は生え変わるから虫歯でも放っておいていい>と考えていたらそれは大間違いです!
永久歯は生え変わりの時期に乳歯へ刺激を与えます。刺激を与えられると乳歯の根っこが溶けて自然に抜けます。
乳歯が虫歯になってしまって神経をとることになると、永久歯が”これから生えるよ”と合図を送ってもその合図が乳歯に届かないので、うまく生え変わることができなくなってしまいます。
口呼吸
呼吸時に鼻呼吸ではなく口呼吸になっていると口の内と外の力のバランスが崩れます。
口周りの筋力が衰えてしまい口の外側の力が弱くなり、舌で歯を押す内側の力の方が強くなって、出っ歯や受け口などの原因となることがあります。