マウスピース

マウスピースが痛い時のおすすめな食事を教えて

マウスピースが痛い時のおすすめな食事教えて!

大阪矯正歯科グループ 歯科医師 松本 正洋

マウスピースが痛い時、お食事を摂るのが嫌になってしまいますよね。矯正時に、どのような食事に注意して噛めばいいのか、具体的にご説明します。

矯正用のマウスピースが痛い時におすすめする食事はどんなもの?

マウスピース矯正では、食事の時にはマウスピースを外します。はめている時に痛みが出ていると、マウスピースを外して食事をする際にも痛みが出ることがあります。歯茎に痛みが出ている時に食べやすい食べ物をご紹介します。

やわらかい食べ物

リゾット マウスピースを外しても歯が痛い時には、やわらかい食べ物が噛む時の歯への刺激が少ないためおすすめです。固形の場合でも柔らかくて噛みやすいものでしたら痛みも感じず、おすすめです。

例:リゾット、ひき肉を使った料理、野菜の煮物、バナナ、イチゴなどのフルーツ

舌でつぶして食べられる物

オムレツ 歯をしっかり動かすためには、身体を作るたんぱく質を多く摂ることを心がけましょう。卵料理、豆腐料理、牛乳やバターでこってり仕上げたものを取り入れてくださいね。

例:オムレツ、グラタン、豆腐料理

流動食に近い食べ物

おかゆ それを食べる事すらつらい痛みの際は、水分が多く食べやすいものがおすすめです。痛みは新しいマウスピースに替えた時に起こりやすく、ずっと続くものではありませんので、何とか食べれるものを探して頑張りましょう。

例:おかゆ、ポタージュスープ

おやつ系、ドリンク系に頼る

プリン 食事が喉を通らない時は、とにかくカロリーのあるものを口にしましょう。

例:プリン、ゼリー、野菜や果物のスムージー

外食時のポイント

外食の際は、以下の点に注意すると安心です。

メニュー選びのコツ

柔らかい料理を優先

外食先では、硬い食材や噛むのに力が必要なメニューを避け、以下のような柔らかい料理を選びましょう。

  • スープ類・・ポタージュやみそ汁
  • 煮込み料理・・シチュー、煮魚、煮込みハンバーグ
  • 麺類・・うどんや柔らかいパスタ(噛む回数を減らせるもの)

避けるべき食品

以下の食品は、マウスピース矯正中の痛みを悪化させる可能性があります。

  • 硬いパンやクラッカー
  • 噛みごたえのある肉(ステーキなど)
  • 粘着性の高いもの(キャラメル、餅)

痛みがある日の工夫

冷たい飲み物やデザート

外食中に痛みを感じる場合、冷たい飲み物やアイスクリームなどで一時的に痛みを緩和することができます。ただし、甘いものを摂取した後は必ず歯磨きを行いましょう。

小さく切る、時間をかける

食べ物を小さくカットして食べたり、ゆっくりと食事をすることで負担を軽減できます。

マウスピースの取り外しと保管

食事前に必ずマウスピースを外し、専用のケースに保管してください。ナプキンやティッシュに包むと紛失の原因となるため避けましょう。

専用ケースの携帯

外食時は必ず専用のマウスピースケースを持参しましょう。ナプキンやティッシュに包むと、誤って捨てたり紛失するリスクが高まります。ケースを使うことで衛生的に保管できます。

手洗いの徹底

マウスピースを取り外す前に手を清潔にすることも大切です。外出先ではアルコール消毒液やウェットティッシュを活用しましょう。

食後のケア

可能であれば、食後に歯磨きを行い、マウスピースを再装着する前に口腔内を清潔に保ちましょう。外出先では、携帯用の歯ブラシやマウスウォッシュが役立ちます。

簡易的な歯磨きセットの活用

携帯用の歯ブラシや歯磨き粉を持参し、食後に歯磨きを行うのが理想です。どうしても歯磨きが難しい場合は、口をしっかりすすぐことで食べかすを除去できます。

マウスウォッシュの使用

外出先で短時間のケアを行う場合、マウスウォッシュを使うと手軽に口内を清潔に保てます。矯正中は歯垢が溜まりやすいため、ケアを怠らないことが重要です。

外食時の便利アイテム

快適に外食を楽しむために、次のアイテムをバッグに入れておくと便利です。

  • 携帯用マウスピースケース
  • 折りたたみ式の歯ブラシとミニ歯磨き粉
  • マウスウォッシュ
  • ウェットティッシュや消毒用アルコール

外食時のポイントは、「マウスピースを安全で衛生的な状態で管理すること」「柔らかいメニューを選ぶこと」「簡易ケアセットを活用すること」などです。これらを意識することで、矯正中でもストレスなく食事を楽しむことができるでしょう。

矯正中の食事で気を付けること

マウスピース型矯正では、食事の時と歯みがきの時にはマウスピースを外します。 それ以外の時間はずっとつけ続け、1日22時間以上の装着が必要です。

マウスピースを外して解放感を感じながらいつも通りの食事を楽しめる時間は貴重です。 しかし、実は食事の時には「マウスピースを外しても良い」というよりは、「つけたままで食事をしてはいけない」というのが正解です。食事中に外さなければならないことに対して、不思議に思われるかもしれません。その理由は以下の通りです。

マウスピースをしたまま食事をしてはいけない理由

どうして食事の時にマウスピースを外さなければいけないのか、疑問に思う方もおられる事と思います。外して食事をしなければならない理由は、下記の通りです。

1.虫歯や歯周病になりやすい

虫歯の悩み マウスピースは歯や歯茎と密着しているため、隙間から食べかすなどが入ると、虫歯や歯周病の原因になってしまいます。 飴やチョコレートなど、糖分の入ったものもマウスピースの中に入ってしまうと虫歯・歯周病の原因になります。

2.マウスピースが壊れる

インビザライン アライナー マウスピースをつけたままで硬いものを噛むと、壊れる原因になります。 ガムを噛むことも、1の虫歯や歯周病の原因になるだけでなく、マウスピースを傷めることがありますので、ガムを噛みたい場合は、マウスピースを外してキシリトール入りのガムを噛むようにしましょう。

飲み物にも注意が必要

食事中の女性 色の濃い飲み物はマウスピースを着色します。せっかく透明に近いマウスピースで、つけていても他人からは気づかれにくい状態なのに、うっすらと茶色っぽくなってしまうと、歯が汚れているように見えてしまいます。

お茶や無糖のコーヒー、紅茶は虫歯の原因にはならないのですが、マウスピースを着色してしまいますので、外した状態で飲んでいただき、その後は出来るだけ軽く歯磨きをしてから再度つけましょう。

マウスピースを洗っても汚れがきちんと取れていない場合は、細菌が繁殖して口臭の原因になりますので、注意が必要です。

水であればマウスピースをつけたままで飲んでも大丈夫です。このように、矯正中は間食がしにくい状態になります。水を飲む以外の飲食に対しては、食べたり飲んだりする前に必ず外して、飲食が終わってから歯磨きをして、マウスピースも軽く洗ってから再び装着しましょう。

https://www.osaka-kyousei.com/column/1181.html

お菓子は間食してもいい?

チョコレートとクッキー いつもの習慣でクッキーやチョコレートを食べる時は、必ずマウスピースを外して、食べたあとはしっかり歯磨きをしましょう。クッキーやチョコを食べると虫歯や歯周病のリスクが高い環境になりますので、食べたあと歯みがきせずに再びはめるのは出来る限り避けて下さい。

糖分が多く含まれる甘いお菓子は、虫歯や歯周病の予防のためにも控えるほうが無難です。 キシリトール入りのガムを噛む場合も、マウスピースを外しましょう。ガムがアタッチメントにくっつかないように気をつけて噛んでください。

まとめ

食べ物 マウスピース矯正を頑張っておられる方の痛みが緩和するように、マウスピース矯正治療について、もっと詳しく知りたい方は、一度矯正相談をお受けください。   

この記事の監修者

医療法人真摯会
理事長 歯科医師 総院長
松本正洋
クローバー歯科、まつもと歯科 総院長。国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。矯正歯科の認定多数。日本抗加齢医学会 認定医。

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