インビザラインはマウスピース矯正装置の一種で、1日に22時間の装着が必要です。食事と歯磨きの際にはアライナー(マウスピース)を外して、その後、マウスピースを洗ってから歯に再装着します。しかし、外出先などで、歯磨きが出来ない場合はマウスウォッシュで対応しても良いのでしょうか? 外出先で歯磨き出来ない場合についてご説明します。
目次
厳密に言うと、マウスウォッシュは歯磨き代わりにはなりません
マウスウォッシュは、お口の中の汚れを洗い流し、爽快感を味わうことが出来ますが、歯の表面や歯と歯の間の汚れを落とすことは出来ません。
マウスウォッシュの使い方は、20~30秒間お口の中に行き渡らせて、吐き出すというものです。ブラッシングの必要はありませんが、すぐに吐き出してしまうと効果が薄れますので、ゆっくりとお口の中に行き渡るようにしましょう。
マウスウォッシュにはミント、レモン、グレープフルーツ、ゆずなどのフレーバーがありますので、お好きなものを選びましょう。マウスウォッシュの味による効果の違いはほぼありません。
マウスウォッシュが完全に歯磨きの代用にならない理由
インビザラインを使用している際に外出中の歯磨きに関して、マウスウォッシュだけで対応するのは一時的には可能ですが、歯磨きの完全な代替手段とはいえません。その理由と注意点は以下のようなものです。
1. プラーク除去効果の限界
マウスウォッシュは口内の細菌を殺菌し、一時的に口臭を消す効果がありますが、歯垢や食べ物のカスを除去することはできません。歯垢が残っていると虫歯や歯周病のリスクが高まります。
2. 食べ物のカスを効果的に除去できない
食後のマウスウォッシュは一部の食べ物のカスを洗い流すことができますが、歯と歯の隙間や歯と歯茎の境目に残った食べ物のカスは完全には取り除けません。これらが残ったままになると細菌の繁殖が進み、口臭の原因にもなります。
3. アライナーの内部での細菌の繁殖
インビザラインは歯に密着しているため、アライナーの内側に食べ物のカスや歯垢が残っていると、細菌が繁殖しやすくなります。これにより、虫歯や歯肉炎のリスクが高まります。
外食時に歯みがき出来ない時はどうする?
外食の時も、食事前にはアライナーを外す必要があります。食後は歯磨きをしてすぐにアライナーを再装着するのが理想ですが、食後には歯磨きが出来ないという場合も多いのではないでしょうか?
その場合に、歯磨きの代替案としていくつかの方法がありますので、ご紹介します。
- うがいをする
- デンタルフロスを使う
- 指磨きをする
- マウスウォッシュを使う
- ガムをかむ
インビザラインの治療中の飲食について
インビザラインを付けたままで飲食すると、色がついたり、アライナーの破損にも繋がりますので、飲食時は外します。
そして、虫歯を防ぐために、食後は歯磨きをして、アライナーもきれいに洗ってからから再度装着します。
しかし、どうしても外出先で歯磨きが出来ない時もあると思います。
インビザラインで外出中の歯磨きはマウスウォッシュでも大丈夫かに関するQ&A
インビザラインを外出中の歯磨きをマウスウォッシュで代用することはできますか?
インビザラインを外出中にマウスウォッシュで歯磨きを代用することはできますが、厳密にはマウスウォッシュは歯ブラシの代わりにはなりません。歯ブラシを使用できない場合に限り、一時的な対応として考えられます。
外食時に歯磨きができない場合、代わりに何を行うべきですか?
外食時に歯磨きができない場合、以下の代替方法が考えられます 1.口をうがいする 2.デンタルフロスを使用する 3.指で歯を磨く 4.マウスウォッシュを使用する 5.ガムをかむ
インビザラインを付けたままで食事してはいけない理由は何ですか?
インビザラインを食事中に付けたままにすることは避けるべきです。理由は以下の通りです。 1.食べ物がアライナーと歯茎の間に挟まり、痛みを引き起こす可能性がある 2.食べ物や飲み物がアライナーと歯の間に溜まり、虫歯のリスクが高まる 3.噛む力でアライナーが変形または破損する可能性がある 4.食べ物や飲み物の色でアライナーが変色する 5.食べ物や飲み物の熱でアライナーが変形する可能性がある
まとめ
外食時にも、必ずアライナーは外しましょう。その後歯磨き出来ない時は、一時的にマウスウォッシュでのうがいなどで対処して、再びアライナーを歯に装着します。帰宅後はなるべく早く歯磨きをして、アライナーもきれいに洗うようにしましょう。