歯の裏側く装置をつける裏側矯正は、合唱団に所属している方や、声楽家、またはバンドを組んでいる方など、人前で歌う機会のある方の声に影響があるのでしょうか? 裏側矯正と歌についてご説明します。
目次
裏側矯正で口や舌が動かしにくくなって発音に影響が出る
裏側矯正は、全ての歯の裏側に矯正装置をつけますので、舌を動かす範囲が狭くなって、喋る時に違和感が出てしまいます。また、舌を前歯に当てて発音する時に、前歯の裏側の装置が邪魔になって、発音に影響が出てしまいます。
そのため、話す、歌うといった、発声を伴う場合に、特定の音が出しにくくなることがあります。
特に裏側矯正で影響が出るのが、「サ行」「タ行」「ナ行」「ラ行」の音です。
これらの音は、上の前歯の裏側と歯茎の間に舌先を近づけて、僅かな隙間を使って発生します。その他、歯茎にしたsだきをつけた後に一気に話して破裂音を出す場合も、発音がしにくくなります。
https://clinmedjournals.org/articles/ijodh/international-journal-of-oral-and-dental-health-ijodh-4-057.php?jid=ijodh
裏側矯正中の発音の練習
まず、裏側矯正の装置によって悪くなった滑舌を良くするためのトレーニングをします。
大きく舌を出す
大きく舌を出したり引っ込めたりすることで、舌の筋肉のトレーニングが出来ます。
母音の発音の練習
「あ・い・う・え・お」の母音は、日本語の全ての言葉にどれかが含まれますので、日本語の発音の基礎となる音です。まず、母音が滑らかに発音できるように練習してみましょう。
子音の発音の練習
母音の発音が出来るようになったら、子音の発音の練習に移ります。子音の練習は「サー」「シー」「スー」「セー」「ソー」と、子音の後ろに母音の「イ」をくっつけて繰り返し練習します。
短い文章を発音してみる
簡単な言葉をゆっくりと明瞭に発音することから始めて、徐々に長い文章を発音出来るように練習していきます。
早口言葉
裏側矯正中に発音しにくいのは、「サ行・タ行・ナ行・ラ行」の音です。これらの音が含まれた早口言葉を練習すると、発音に慣れやすいでしょう。速さを気にする必要はありませんので、ゆっくりと確実に音が出せるようにしましょう。
歌ってみる
発音が出来るようになったら、歌ってみます。あとは繰り返し練習して、装置を付けた状態で発音し、歌うことに慣れるのみです。
矯正治療が終われば、治療前よりも発生が良くなる方が殆どですので、治療が終わるのを楽しみにお待ちいただければと思います。
歯並びが悪いと歌が下手になる?
不正咬合の中でも、すきっ歯や出っ歯、受け口、または歯が重なっている場合に、歯の噛み合わせが悪くなっていて、歯の隙間から空気が漏れてしまうことがあります。
その場合、音も漏れてしまい、きれいな歌声が出せないということに繋がります。
歯列矯正で発音が良くなり歌がうまくなることも
不正咬合によって今まで発音に影響が出ていた方は、歯並びが整うことで、発音がきれいに出来るようになります。
その結果、歌の歌詞をはっきりと発音できるようになって、歌がうまく聞こえるようになる方もおられます。
https://www.osaka-kyousei.com/column/5827.html
裏側矯正の歌への影響に関するQ&A
裏側矯正をしていると、歌唱力にどのような影響が出る可能性がありますか?
裏側矯正は口や舌の動きに制約を与えるため、歌唱時に発音に影響が出ることがあります。特に「サ行」「タ行」「ナ行」「ラ行」の音が出しにくくなることが多いです。
裏側矯正中に発音を改善するためのトレーニングはありますか?
裏側矯正中に発音を改善するためのトレーニングには、舌の筋肉を鍛えるための大きな舌の動きや、母音と子音の発音の練習、早口言葉の練習、そして歌唱練習が含まれます。
裏側矯正の治療が終了した後、発音や歌唱能力は改善されることが期待できますか?
はい、裏側矯正の治療が終了した後、多くの場合、発音や歌唱能力が改善されます。治療前よりも発声が良くなり、歌がうまくなることがあります。
まとめ
裏側矯正は歯の裏側に装置をつけるため、お口の中に違和感があり、どうしても発音に影響が出てしまいます。特に発音しにくい音は「サ行・タ行・ナ行・ラ行」ですので、繰り返し練習して発音できるようになりましょう。その後、歌う練習に移ります。矯正治療後は発音がしやすく、歌声も明瞭できれいになる方が殆どです。