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エラが張る原因によってはマウスピース矯正で治療可能?

エラが張る原因によってはマウスピース矯正で治療可能?

エラが張る原因は幾つか考えられますが、歯並びがエラの原因になっている場合は、マウスピース矯正で改善できる場合があります。

マウスピース矯正を行うとエラの発達を抑えられる?

歯並びが悪く、エラが張っている方はマウスピース矯正によって、エラの張りを改善できる可能性があります。歯ぎしりや食いしばりの癖をお持ちの方は、インビザライン矯正が可能か担当医に確認し、治療が可能であれば、食いしばり等をしないよう頬のあたりのマッサージを行い、お口周りの緊張をほぐしましょう。マウスピース矯正により正しい位置に歯が並べば、筋肉の多用によるエラの発達は抑えられます。

エラが張る原因

エラが張る原因は二つあり、その原因により治療方法が異なります。

1. 遺伝による骨格性の原因

ご両親や祖父母の方で同じようなエラのお悩みがある場合、エラが張る原因は骨格性のもので遺伝の影響があると考えられます。

骨格性の場合は、歯並びの治療をしても、あまり効果は得られにくいです。もちろんエラの程度によっても、差はあると思いますが、どうしても気になる場合は、口腔外科医が手術を行う歯科医院、もしくは美容外科を受診しご相談ください。重度と診断された場合は、外科的手術によるエラ部分の骨削りが適した治療法といえます。

2. 噛み合わせなど歯並びや筋肉の原因

噛み合わせの悪い方、および歯並びの悪い方で、エラが張っているというお悩みの方は、頬の筋肉の発達による原因と考えられます。

噛み合わせの良い方や綺麗な歯並びの方と比べて、歯並びが悪い方は、食べ物を多く咬まなければ噛み切ったり、小さくすりつぶすことができません。歯並びの悪い人は、理想的な位置に歯が並んでいる方よりも、噛むために使用するお口周りの筋肉(咬筋)を、多く動かさなければならない状態です。

筋肉を多く動かすと、筋肉は発達していきます。それにより、筋肉に厚みが出てしまい、エラが張っているというお顔の悩みに繋がります。

歯ぎしりや食いしばりの癖も口周りの筋肉を発達させる

歯並びや噛み合わせが悪くない方でも、歯ぎしりや食いしばりという癖がある場合には、歯の健康を損ねる危険があります。

歯ぎしりや食いしばりは、無意識で行われるため、ご自身では気づきにくいです。睡眠時に歯ぎしりや食いしばりを行う方が多く、クリニックで歯科医師に言われて驚くという方も珍しくありません。歯ぎしりや食いしばりを行うと、お口の周囲の筋肉を発達させる要因になります。

いずれの癖も、歯に力がかかり過ぎますので、歯がすり減り、歯の寿命を長く保つという口腔内の健康を損なうリスクがあります。

マウスピース矯正とは

インビザラインとケース

マウスピース矯正は、昨今様々な装置があります。その中でも、世界的なシェアを誇っているマウスピース矯正といえば、インビザラインです。

マウスピース矯正のメリットは、「透明で矯正していると周囲に気づかれない」「自分自身で取り外しが可能だから、食事の際に気にせず思いっきり噛める」という点です。ただし、装着時間をきちんと守れば歯は動きますが、装置を外す時間が長いと治療期間が延長してしまう可能性があり、ワイヤー矯正に比べて費用は高いです。

ワイヤー矯正の場合は、歯の動きが早く、マウスピース矯正と比較しても一般的に費用は安いというメリットがあります。ただし、ドクターしかワイヤーを取り外しができません。ワイヤーやブラケットに食べ物が詰まりやすいというデメリットがあります。

マウスピースでの治療の流れ

iTero

担当医やスタッフがカウンセリングを行い、患者さんの希望やお悩みを伺います。ドクターが示した治療方針で承諾された場合、精密検査を行います。現在、マウスピースでの矯正を希望される方は多く、マウスピースでの治療が可能ならば、iTeroやシリコンで患者様の歯列を型どりします。

シリコンの場合、シリコンが固まるまでおおよそ4~5分要するため、患者様は鼻で呼吸をしなければなりませんがし、口を開けておかなければなりません。 当院では歯型採取にはiTeroという患者様に負担の少ない機械で行います。iTeroはスキャン機能が優れており、3Dで歯型を採取でき、患者様がお口を開ける時間が格段に少なくなり、治療前・治療後のイメージを患者様と共有できます。

その歯型を基にアライナーと呼ばれるマウスピースを作製します。おおよそ1~2ヶ月の間隔で来院し、新しいアライナーと交換し、歯並びを変化させていきます。アタッチメントと呼ばれる突起物を歯に付け、より歯が早く動くようにしていくケースが多いです。

https://www.invisalign.com/

 

まとめ

「噛み合わせが悪いし、エラが気になる」というお悩みがありましたら、歯科医院へご相談ください。もちろん、それ以外の歯のお悩みがある方もおられるでしょう。出っ歯(上顎前突)、受け口(反対咬合)、上の歯と下の歯に隙間がある(開咬)、歯がガタガタし八重歯がある(叢生)、噛み合わせが深い(過蓋咬合)の場合も、一度お気軽にお問い合わせください。

この記事の監修者

医療法人真摯会
理事長 歯科医師 総院長
松本正洋
クローバー歯科、まつもと歯科 総院長。国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。矯正歯科の認定多数。日本抗加齢医学会 認定医。

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