
「最近、なんだか前歯がズレてきた気がする…」 「親知らずが生えてきたけど、このままで大丈夫?」
こんな風に感じたことはありませんか?
親知らずは、いつの間にか生えてきて、気づけば「抜いたほうがいいの?」「放っておくと歯並びが悪くなる?」と、不安を感じる人も多いですよね。
実際に、親知らずが歯並びに影響することもあれば、そうでない場合もあります。
でも、大丈夫!この記事を読めば、
抜いたほうがいいケース・放置OKなケース
歯並びを守るための対策
が、スッキリわかります!
あなたの歯並びにとって最善の選択をするために、まずは親知らずについてしっかり知っていきましょう!
目次
親知らずとは?
親知らずは、一番奥に生えてくる「第三大臼歯」のこと。 10代後半から20代にかけて生えることが多いですが、現代人の顎は小さくなっているため、うまく生えてこないこともあります。
親知らずの生え方で変わる影響
親知らずは、正式には「第三大臼歯」と呼ばれ、一番奥に生えてくる歯です。10代後半から20代にかけて生えてくることが多く、現代人の顎のサイズに対してスペースが足りないため、さまざまな問題を引き起こすことがあります。
生え方には以下のような種類があります。
- 正常にまっすぐ生えている → 他の歯に影響を与えることは少ないが、磨きにくく虫歯や歯周病のリスクがある。
- 斜めや横向きに生えている → 隣の歯を圧迫し、歯並びを悪くする原因となる。
- 歯茎の中に埋まっている(埋伏歯) → 目に見えなくても、周囲の歯を押すことで歯列に影響を及ぼす可能性がある。
このように、生え方によっては歯並びに悪影響を及ぼす可能性があります。
親知らずが歯並びを悪くする原因
「親知らずが原因で前歯がガタガタに?」そんなウワサ、気になりますよね。実際に、以下のような理由で歯並びが悪くなることがあります。
1. 隣の歯を押してしまう
十分なスペースのない状態で生えてくると、前にある歯を押し、徐々に歯並びを崩すことがあります。
- 斜めや横向きに生えている場合、特に影響が大きい。
- 押される力が前歯にまで伝わり、前歯の歯並びが乱れることもある。
2. 歯を移動させるような力が働く
歯は絶えず微細に動いており、親知らずが加わることでその動きが強まり、不正咬合が生じることがあります。
- 特に矯正治療を終えた方は、親知らずの影響で後戻りする可能性がある。
- 長期間放置すると歯列全体に影響を及ぼすことも。
3. 噛み合わせに変化が起こる
親知らずの影響で奥歯の噛み合わせが変化すると、それに合わせて他の歯も移動し、歯並びが悪くなることがあります。
- 片側だけ生えている場合、噛み合わせがズレやすい。
- 上下の親知らずの位置が合っていないと、噛む力のバランスが崩れる。
このように、親知らずが直接的・間接的に歯並びを乱す原因となることがあります。親知らずが生えることで影響が出る可能性はありますが、必ずしもすべての人に当てはまるわけではありません。
歯並びに影響しやすいケースとは?
すべての親知らずが歯並びに悪影響を及ぼすわけではありませんが、特に以下のようなケースでは注意が必要です。
顎が小さい方
- 顎のスペースが不足していると、親知らずが正しく生えず、他の歯を圧迫する可能性が高くなります。
矯正治療後の方
- 矯正治療が終わった後、親知らずが動くことで再び歯並びが乱れることがあります。
親知らずが横向きに埋まっている方
- 歯茎の下で横向きに埋まっている場合、隣の歯を押してしまうリスクがあります。
こうしたケースでは、歯並びへの影響を考慮し、抜歯を検討することも必要です。
影響しやすいケースとは?
親知らずを抜くかどうか迷う方も多いでしょう。以下のようなケースでは、抜歯を検討するのがおすすめです。
- 隣の歯を押している → 歯並びの乱れが進行する可能性が高い。
- 虫歯や歯周病のリスクが高い → 親知らずは奥にあるため、歯磨きが難しく、歯垢がたまりやすい。
- 矯正治療を考えている、または治療後である → 矯正後の歯並びを維持するためには、親知らずの影響を排除するのがベスト。
- 噛み合わせに影響を及ぼしている → 片側だけ生えていると、噛み合わせがズレることがある。
これらの条件に当てはまる場合、歯科医と相談し、抜歯を検討しましょう。
抜いたほうが良い「親知らず」
1. 智歯周囲炎(ちししゅういえん)
親知らずが生えて来る段階で、周囲の歯茎が炎症を起こして腫れることが良くあります。
2.親知らずの痛みや、腫れがある
親知らずの一部分だけが歯茎の上に出ている場合に、歯と歯茎の間に汚れがたまりやすくなって、虫歯や歯周病になってしまうことがあります。細菌がたまりやすく、炎症が起こりやすい場所です。
3.歯並びがおかしい
親知らずが生えてくる途中で手前の歯を押して歯並びが乱れてくることがあります。
4.手前の歯が虫歯になる
親知らずが虫歯になると、手前の歯も同じようになってしまうことがあります。
5.口臭の原因になる
親知らずの周囲に汚れや細菌が増えると、口臭が起こりやすくなります。
6.顎関節症になりやすい
上下の対合する歯がどちらかだけない場合、歯が伸びてくることがあります。また親知らずによって歯並びや噛み合わせが悪くなると、顎関節症の症状が出ることもあります。
抜かないとどうなる?リスクを知ろう
「抜かなくてもいいのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、放置すると次のようなリスクが考えられます。
歯並びの悪化
- すでに説明したように、親知らずが他の歯を押すことで歯並びが乱れる可能性がある。
虫歯・歯周病の発生
- 親知らず周辺は歯磨きがしにくく、汚れがたまりやすい。
- 親知らずだけでなく、隣の歯も虫歯や歯周病のリスクが高まる。
炎症や痛みのリスク
- 親知らずが半分埋まっている状態では、歯茎が腫れたり炎症を起こしやすい。
このように、抜歯をしない選択をした場合でも、適切なケアが必要となります。
歯並びを守るためにできること
次のことを実践しましょう!
1. 定期的な健診を受ける
親知らずの生え方を歯科医院でチェックし、早めの対策をとることが重要です。
2. 親知らずの抜歯を検討する
必要に応じて親知らずを抜くことで、歯並びの乱れを防ぐことができます。
3. 歯磨きを徹底する
親知らず周囲の汚れをしっかり落とし、虫歯や歯周病を防ぐことも大切です。
このような対策を講じることで、親知らずによる影響を最小限に抑えることができます。
まとめ
親知らずは、正しく生えれば特に問題はありませんが、横向きや埋まった状態のまま放置すると、様々な悪影響を及ぼす可能性があります。
ポイントをおさらいすると…
- 親知らずが歯並びに与える影響は人それぞれ異なる。
- 特に顎が小さい方や矯正治療後の方は注意が必要。
- 放置すると虫歯や歯周病のリスクも高まる。
- 定期的な健診を受け、必要に応じて抜歯を検討することが大切。
「親知らずを抜くべきか迷っている」「歯並びへの影響が心配」という方は、一度クリニックで相談してみるとよいでしょう。適切な判断をすることで、将来的なトラブルを防ぐことができますよ。