矯正歯科の治療期間は長い?

矯正歯科の治療期間は長い?

ワイヤー矯正

矯正治療期間は、虫歯や歯周病などと比べて、年単位で治療期間がかかります。年単位は長いと思われるかもしれません。でも、皆様、ご存知ですか。

永久歯が生えそろった大人と、乳歯と永久歯が混合した子供の矯正期期間を比較すると、圧倒的に大人の矯正期間が短いです。

大人の矯正期間は短いのはなぜ?

裏側矯正

それは何故か。大人は「歯」を正しい位置へと矯正します。

子供は「歯」と「顎」を矯正するからです。顎の発達が未熟なため、顎の広さをコントロールしたりするのに時間がかかります。

そうはいっても、大人で矯正すると年単位でかかるのは何故?と思われるでしょう。

その答えは、歯を動かすスピードには限りがあるからです。

矯正治療で歯はどのくらい動くのか

歯

マウスピース矯正装置や、ワイヤー矯正を行っても、スピードとしては1ヶ月に1mm動くかどうかという程度です。強い力を加えれば早く動くのかと言えば、そうではありません。

むしろ、矯正前より口腔内が悪化する可能性があります。

それは、強い力を加えすぎると、歯根吸収というトラブルが起きる可能性があるのです。

歯根吸収は主に上顎の前歯に起こりやすいのですが、歯根が短くなってしまい、負担をかけすぎると抜歯に至る可能性があるのです。

力をかけすぎない程度で矯正を行っていくのが大事なポイントと言えます。

矯正治療の期間はどのくらい?

部分矯正と全体矯正の治療期間

治療の期間は、個人差がかなりあります。

1本だけ治す場合は短いです。一般的に、部分矯正やプチ矯正と呼ばれるものです。

前歯1本だけを位置を正しくしたいという事でしたら、表側のワイヤー矯正ですと、長くても半年です。(裏側や、マウスピース装置での矯正希望の場合は、オーダーメイドで装置を作製するためお時間がそれ以上にかかります)

ワイヤー矯正

ただ、上下全部の歯を治したい、もしくは咬み合わせを良くしたいと思われる場合は、普通の医院では2年から3年かかります

矯正期間を短くする方法は?

矯正治療

ただ当院では、期間を短縮する方法をたくさん採用しており、通常の期間より短くする処置がございます。

例えば、表側からのワイヤー矯正や、裏側からのインコグニトと呼ばれる矯正、マウスピース装置による矯正など、今日ではたくさんの種類がございます。

全体的に歯を矯正する場合、装置によって驚くような治療期間の差はございません。

ただ、矯正歯科医によっては、ワイヤー矯正が専門、もしくはインビザラインが専門という事もございます。その点はしっかりと確認して矯正治療にあたりましょう。

インビザラインとPBMヒーリングで治療期間を短縮

インビザライン・PBMヒーリング

マウスピース型矯正のインビザラインにPBMヒーリングという装置を組み合わせて使うと、歯を早く動かすことが出来ます。

インビザラインでの矯正治療に加え、PBMヒーリングで近赤外線光を歯ぐきにあてて細胞エネルギーを活性化させ、矯正治療を短縮化します。

治療期間は個人差がありますが、治療期間を短く出来ることが確認されています。

インコグニートで裏側矯正の治療期間を短縮

インコグニト

裏側矯正でしたら、インコグニトというやり方ですると治療期間が普通の裏側矯正より6割くらいに短縮されます。

しっかりと歯型を取り、海外でオーダーメイドのワイヤーやブラケットを作製します。

その分のお時間は多少頂きますが、薄く作製するので普通の裏側矯正よりは、違和感が軽減されると思います。

スライスは通常の抜歯矯正と比べて大幅に治療期間が短縮

スライス

歯を抜いて矯正歯科治療をすると時間がかかりますが、歯を抜いてスペースを作るかわりに、歯をスライスして歯並びを治す方法があります。通常の抜歯矯正と比べて大幅に治療期間が短縮されます。

かぶせて治す方法は矯正歯科と比べて圧倒的に治療期間が短い

セラミック

歯並びの悪さがひどくない場合は、ワイヤーを使った治療ではなく、セラミックをかぶせて治すこともできます。 かぶせて治す場合は圧倒的に治療期間が短いです。セラミック矯正とも言いますが、歯を削り行う矯正です。

治療期間中も仮の歯が入り、見た目も心配ありません。ただ、歯の神経を取らないといけなかったりすることもありますので、歯の健康という面では通常の矯正よりは劣ります。メリット、デメリットをよくご相談されてするといいと思います。

矯正治療をできるだけ短くするには?

矯正治療

では、治療期間を出来る限り、短くしたい場合はどうすればいいのでしょうか。

この答えは、「担当医の指示を必ず守る事」という事です。治療中にマウスピースの装着やゴムかけの指示を受けていたのに、処置を怠るとその分歯の動きは遅くなります。

例えばマウスピース矯正を行っていて、マウスピースが壊れたままの状態で放置するのは良くありません。治療期間の点からも、壊れたらすぐに担当医やクリニックのスタッフに相談しましょう。

矯正治療後は保定装置を装着する

歯

また、矯正治療を終えたからといって、保定装置を装着するのを怠るのも、結果的には矯正治療が長引く可能性があります。つまり、矯正期間は長くなります。

お口の中を清潔に保つ

歯

また、患者様自身がお口の状態を衛生的に保つという努力も必要となります。

何故なら、歯磨きやフロスを怠けてしまうと、歯に食べかすが付き、歯垢(プラーク)となり、歯のエナメル質を溶かしてしまいます。

そうなると、虫歯や歯周病になり易い口腔内となり、実際に虫歯が出来てしまうと、矯正治療はいったんストップせざるを得ません。

虫歯や歯周病の治療をしっかりと行い、健康的な口腔内でなければいけません。

なぜなら、虫歯を治療せずに、矯正治療を進めてしまうと、矯正装置を装着した箇所が、虫歯になり、抜歯などに至ってしまうリスクを増やすことになります。

口腔内を清潔に保つ事が、矯正期間短縮への近道とお考え下さいね。

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